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花粉に負けないカラダ作り

2021-02-26

北国・盛岡もポカポカ暖かい日が多くなってきました。ホッとする反面、花粉症の皆様の中には、ヒヤヒヤしている方もいらっしゃるかもしれません。

 

今のところ、店頭ではまだ多くはありませんが、シーズンはもう目前です!!今回は、中医学的に見た花粉症のタイプ分類と対処法をご紹介しますね。

 

中医学では、① もともとの体質を改善する薬と ② いま出ている症状を改善する薬とに、大きく分かれます。

 

本当は、12 月後半か 1 月初旬から ① を飲み始めておくと、いざシーズンに突入したときに症状が軽く済むことが多いです。

 

でも、今はすでに 2 月の後半。(-_-;) ① をしっかり飲みつつ、症状が出たらすぐに ② で対処していく・・・という方法が良いかと思います。

 

では、まず ① の「もともとの体のタイプ」と「その改善薬」について。

 

《タイプ 1 衛気が足りない!》

 

花粉やウイルスなどの外敵から体を守ってくれるバリア機能のことを、中医学では「衛気(えき)」と呼びます。この衛気が足りないと・・・

 

★ 外敵(花粉、細菌、ウイルス、他)に侵入されやすい
⇒風邪をひきやすい、花粉症になりやすい、アレルギー体質

 

★ 体に必要なモノ(エネルギーや潤いなど)が漏れ出てしまう
⇒疲れやすい、汗をかきやすい

 

などの症状が出てきます。そんな方は、衛益顆粒(えいえきかりゅう)でバリア機能の強化を!
気を増やしつつ、粘膜の修復をして胃腸を整えてくれます。

 

 

《タイプ2 肺や腎がもともと弱い》

 

喘息傾向がある、息切れしやすい、痰が多い、風邪をひきやすい、手足が冷える・・・などの症状が普段からある方は、「肺」「腎」の弱い方です。

 

そんな方には、肺や腎の陽気を強める双料参茸丸(そうりょうさんじょうがん)や八仙丸(はっせんがん)、金匱腎気丸(きんきじんきがん)などで体質改善をはかります。

 

《タイプ3 脾(胃腸系)がもともと弱い》

 

胃腸が弱く、胃もたれしやすい、軟便気味、疲れやすい、舌が腫れぼったくて歯型はくっきり・・・そんな症状は、脾(胃腸系)のエネルギー不足からです。水をさばく力も弱いので、余計な水が溢れかえって鼻水がジャージャー出てきます。そんな方は、健脾散(けんぴさん)や補中益気湯(ほちゅうえっきとう)などで、胃腸を元気に!

 

 

次に、② の「いま出ている症状のタイプ」と「その改善薬」について。

 

タイプ A 寒タイプ

・ 水っぽい鼻水が大量に出る
・ くしゃみが多い
・ 体が冷えると悪化
・ 舌や苔が白っぽい

小青竜湯(しょうせいりゅうとう)⇒水っぽい鼻水が止まらない時
麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)⇒体の冷えが特にひどい時

 

タイプB 熱タイプ

 

・ ネバネバした黄色(〜緑色)の鼻水
・ 鼻づまりがある
・ 目がかゆい
・ 喉が痛い
・ 舌が赤く、苔が黄色い

鼻淵丸(びえんがん)⇒ 鼻の熱をとり、鼻腔を開いて鼻づまりの解消
銀翹散(ぎんきょうさん)⇒ 目がかゆい、喉が痛い、熱感があるとき
麻杏止咳顆粒(まきょうしがいかりゅう)⇒ 粘膜の炎症が強いとき
洗肝明目湯(せんかんめいもくとう)⇒ 目のかゆみや充血など、目の症状が辛いとき

 

※ ただし、妊婦の方は「麻黄」という生薬が NG です。小青竜湯・麻黄附子細辛湯・麻杏止咳顆粒などの中には麻黄が入っていますので、控えたほうがベターです。

 

【花粉症の方の養生法】

 

★ 早寝(11時にはお布団へ。スマホやパソコンは、9時以降はさわらない!)
★ 早起き(朝日を浴びて、澄んだ空気を深呼吸!)
★ 食養生(鼻水のもとは痰湿!痰湿を作りやすい、チョコ・カレー・ファストフード・辛いもの・甘い物は、今の時期だけでもガマン!!)
★ 適度な運動(ウォーキングはイチオシ!肺や腎のトレーニングになります)

 

つらい花粉症でお困りの方は、ぜひお気軽にご相談くださいね。